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ディスプレイサイズでボディサイズが決まる
モバイルノートを選ぶときに最初に決めたいのがボディサイズだ。これはディスプレイのサイズで決まる。人気なのは11.6型ワイドディスプレイを搭載する小型モデルと、13.3型ワイドディスプレイを搭載するパフォーマンスタイプ。
11型クラスは1kg以下のモバイルノートの中心的な存在で、使い勝手と性能、軽さのバランスに優れているのが特長。10型以下のディスプレイを搭載するモバイルノートがビジネスユースでは使いづらい低価格機が多いのに対して、11型クラスなら十分なパフォーマンスを搭載するモデルが多い。
13.3型クラスはフルサイズ19mmキーピッチのキーボードが搭載でき、使い勝手がよいのが特長。ただし、その分ボディサイズが大きいため、1kgを超えるモデルが中心。今回対象としている1kg以下のモバイルノートは一部の超軽量モデルに限られる。
13.3型ワイドディスプレイを搭載したモデルで、現在最軽量なのが富士通の「LIFEBOOK UH75/B1」。約761gの軽さで携帯できる。
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タッチ操作もできる2in1スタイルPC
最新のモバイルノートには、タッチ操作ができる液晶ディスプレイを採用するモデルが増えている。例えば、マイクロソフトのSurfaceシリーズは、ペンタッチにも対応。キーボードカバーを外してタブレットスタイルでも操作可能だ。
タッチ対応のモバイルノートでは、マウスやタッチパッドによる操作だけでなく、画面を直接タッチして操作できる。また、ペン対応のモデルでは、手書きで文字を書いたり、絵を描くといった使い方もできる。これらの使い方をしたい場合にはマストな機能となる。
タッチ機能はあとから追加できないため、利用したい場合は最初に対応モデルを選ぶ必要がある。またその場合、指先でのタッチ操作ができるモデルと、ペン入力ができるモデルも選び分けが必要だ。
なお、このタッチ対応のモバイルノートはタブレットスタイルとして使える。このとき、ノートPCスタイルから、タブレットスタイルに変わる方法として、ディスプレイ部を取り外す分離型と、ディスプレイ部が360度回転する回転型(YOGA型)がある。分離型はタブレット時に軽いのが特長だが、キーボードの入力性が低かったり、ディスプレイ部とキーボード部の両方にバッテリーを積むため、重くなったりするのが弱点だ。対して、回転型はタブレットとして使うときに重く、厚みがあるのが弱点と言える。タブレット時の使い方にマッチするスタイルを選びたい。
タッチ対応のモバイルノートの代表格と言えばマイクロソフトの「Surface Pro 4」だ。ただし、キーボードカバーを取り付けると1kgをわずかに超える。
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基本性能はどこまで求める?
ビジネスで活用するうえで、ある程度の基本性能を搭載するモデルを選びたい。ではどのレベルの性能があればいいのか。オフィスソフトを使って文書を作成したり、Webサイトを閲覧するといった基本的な使い方なら、実はそれほど高いCPU性能は必要ではない。最新のモバイルノートなら、Core iシリーズのCPUを搭載していれば十分と言えるだろう。
実はCPUよりも重要なのが、メモリー容量やストレージだ。多くの作業を並行して行う場合、メモリー容量が大きいとパフォーマンスを落とすことなく作業できる。また、ストレージがHDD(Hard Disk Drive/ハードディスク)と比べて読み込みの早いSSD(Solid State Drive/ソリッドステートドライブ)なら、より快適に文書を作成したり、ファイルが開ける。
基本性能はCore i3以上のCPU、そして8GB以上のメモリー、ストレージはSSD 256GB以上が、快適に利用できる目安と言える。
あとは、数百ページに及ぶプレゼンファイルや膨大なファイルサイズのExcelファイル、写真のRAWデータなど、負荷の高いファイルを扱うことが多いなら、予算が許す限り、高性能を搭載するモデルを選ぶとよい。
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拡張性と独自機能
小型、軽量なモバイルノートが、一般的なノートパソコンと比べて劣る部分が多いのが拡張性だ。例えば、15型クラスのノートパソコンではUSB端子を3基以上搭載するモデルが多いのに対して、モバイルノートは2基と少ないモデルが多い。また、拡張性を犠牲にして小型化、薄型化しているモデルも多いため、注意が必要だ。
拡張性をチェックするうえで確認したいのが有線LAN端子、VGA端子、HDMI端子の三つ。特にビジネスユースで使う場合、前の二つは必須というケースが多い。
このほか、あると便利なのが単体での通信ができるSIMスロットや、すばやくログインできる指紋認証機能などのセキュリティ機能だ。これらは一度慣れると必須と思うようになる便利な機能。搭載しているモデルが少ないだけに、これらの機能を求める場合はピンポイントで選ぶことになる。
有線LAN端子とVGA端子、そしてSIMスロットを備えた11型ノートがVAIOの「VAIO S11(直販モデル)」。HDMI端子の代わりにUSB Type-C端子も搭載する。
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気軽に持ち歩ける11型までのモバイルノート
<11型までのモバイルノート>
機種名 | VAIO S11 VJS11190411B | YOGA BOOK with Windows ZA150019JP | LAVIE Hybrid ZERO HZ330/GAS | LAVIE Note Mobile NM550/GA |
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メーカー名 | VAIO | レノボ・ジャパン | NEC | NEC |
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OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit |
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本体サイズ | W284 × D190.4 × H16.4~19.1mm | W256.6 × D170.8 × H9.6mm | W284 × D190.4 × H16.4~19.1mm | W284 × D190.4 × H16.4~19.1mm |
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質量 | 約690g | 約690g | 約690g | 約690g |
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画面サイズ | 11.6型ワイド (1920×1080ドット) | 10.1型ワイド (1920×1080ドット) タッチ対応 | 11.6型ワイド (1920×1080ドット) タッチ対応 | 11.6型ワイド (1920×1080ドット) タッチ対応 |
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CPU | Core i5-6200U (2.30GHz) | Atom x5-Z8550 (1.44GHz) | Core m3-6Y30 (0.90GHz) | Core i5-7Y54 (1.20GHz) |
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メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
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ストレージ | SSD 128GB | 64GB(フラッシュメモリ) | SSD 128GB | SSD 256GB |
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バッテリー 駆動時間 | 約15時時間 | 約13時時間 | 約5.5時時間/約10.3時間 | 約12時時間 |
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独自機能 | SIMスロット(3G、LTE対応) | ペン入力対応Haloキーボード | 分離型、SIMスロット(3G、LTE対応) | |
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11.6型クラスで1kgを切るお薦めモデルは以上の4モデル。「VAIO S11」のみタッチ操作には対応せず、残りの3モデルはタッチ対応となっている。
ちょっと特殊なのが、レノボ・ジャパンの「YOGA BOOK」だ。これは凹凸のないHaloキーボードを採用することにより、約9.6mmのスリムボディを実現したモデル。キーストロークの代わりに振動で反応がある。また、キーボード部をキャンバスにペン入力ができるなど独自の機能も備えている。
また、「VAIO S11」「LAVIE Hybrid ZERO」の2モデルは通信機能を内蔵することが可能。場所を選ぶことなく、単体で高速通信ができるのが便利だ。
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キーボードも広く使い勝手のよい13型クラス
<12~14型のノートPC>
機種名 | Let's note SZ CF-SZ6HDLQR | ASUS ZenBook 3 UX390UA-512GP | LG gram 13Z970-ER33J | FMV LIFEBOOK UH75/B1 |
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メーカー名 | パナソニック | エイスース | LG エレクトロニクス | 富士通 |
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OS | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Home 64bit |
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本体サイズ | W305 × D205 × H16.9mm | W296 × D191.2 × H11.9mm | W305.9 × D211.8 × H15.5mm | W309 × D212.5 × H15.5mm |
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質量 | 約929g | 約910g | 約840g | 約761g |
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画面サイズ | 12.1型ワイド (1920×1080ドット) | 12.5型ワイド (1920×1080ドット) | 13.3型ワイド (1920×1080ドット) | 13.3型ワイド (1920×1080ドット) |
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CPU | Core i7-7500U (2.7GHz) | Core i7-7500U (2.7GHz) | Core i3-7100U (2.4GHz) | Core i5-7200U (2.50GHz) |
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メモリ | 8GB | 16GB | 4GB | 4GB |
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ストレージ | SSD 128GB | SSD 512GB | SSD 180GB | 128GB |
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バッテリー 駆動時間 | 約14.5時時間 | 約8.7時時間 | 約10時間 | 最大約8.3時間 |
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独自機能 | DVDスーパーマルチドライブ搭載 | USB 3.1(Type-C)×1、指紋認証機能 | USB Type-C×1 | |
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<タッチ対応PC>
機種名 | Surface Pro 4 CR5-00014 | LAVIE Hybrid ZERO HZ750/GA |
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メーカー名 | マイクロソフト | NEC |
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OS | Windows 10 Pro 64bit | Windows 10 Home 64bit |
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本体サイズ | W292.1 × D201.4 × H8.4mm | W305 × D205 × H16.9mm |
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質量 | 約786g(本体のみ) | 約831g |
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画面サイズ | 12.3インチ(2736×1824ドット) タッチ対応 | 13.3型ワイド(1920×1080ドット) タッチ対応 |
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CPU | 第6世代 Core i5 | Core i7-7500U(2.7GHz) |
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メモリ | 4GB | 8GB |
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ストレージ | 128GB | SSD 256GB |
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バッテリー駆動時間 | 最大約9時間 | 約10.0時時間 |
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独自機能 | Surfaceペン(オプション) | USB 3.1(Type-A) |
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12型オーバーで1kgを切るモバイルノートはこの6モデル。DVDスーパーマルチドライブを搭載する「Let's note SZ」をはじめ、独自機能が充実したモデルが多い。
どのモデルも基本性能は高く、メインユースのPCとしてフルに使えるレベルだ。また、さらにストレージ容量を大きくしたいなど基本性能をアップしたい場合、表に掲載したモデルをベースとしてカスタマイズができる直販モデルを選ぶ方法もある。予算と照らし合わせて、基本性能を決めるといいだろう。
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